にわか
誰が言い出したか今回のワールドカップで大騒ぎしているサポーターを「にわか」と言い切っていた。
ちょっと前有吉が「プロレスファンにはにわかファンが無かったので衰退した」と嘆いていた事から始まったようだ。
にわか・・・
岡田 以蔵(おかだ いぞう、天保9年1月20日(1838年2月14日) - 慶応元年閏5月11日(1865年7月3日))は、江戸時代末期の土佐藩郷士、志士。
司馬遼太郎の小説名から「人斬り以蔵」の名でも知られる。
聞けば高知には「岡田以蔵」って銘酒があると言う。
最近まで墓も無かったそうだが急に人気が出てあの世で以蔵は驚いているかも知れない。
ドラマ配役のキャスティングで以蔵はイケメンが採用されるようになった。
人気キャラである。
以蔵人気を決定付けたのは大河の以蔵役のショーケンだろう・・・哀れな犬みたいな以蔵を演じたけど当時のショーケンが演じればどんな役柄も格好良く見えてしまった。
でも実態の以蔵は荒んだ男であったと言う。
土佐藩の下層階級の更に下の階級の男であった。
禄も無いので普段は農作業し戦になれば足軽に駆り出される・・・・・
ドラマ漫画映画では幼い頃に半平太、龍馬と交流があり友情があったがの如く描かれているけど実際に彼らに交流が出来たのは随分後の頃である。
確固たる思想も無い以蔵は佐幕派の人間を斬り、龍馬に言われれば幕僚勝海舟の警護に就き刺客の本来味方であるはずの尊王攘夷派も斬っている。
結局は半平太の刺客として捨て駒のように使われ、時勢が佐幕派に寄ると藩に捕まり拷問の末に斬り捨てられた。
最近以蔵の所有物であったとされるフランス製のピストルが展示されている。
龍馬の推薦で護衛していた勝海舟から渡されたピストルらしいがまったく使用した痕跡はない。
縛士の寺田屋襲撃の際拳銃で難を逃れた龍馬と違い、以蔵には新しいモノを取り入れる能力が無かった。
龍馬に唆されて本来敵側の奸物勝海舟のボディガード用心棒にされた岡田以蔵が勝から渡されたフランス製の拳銃だ。
単純な剣客モドキ刺客の以蔵にとって舶来のピストルはいきなり与えられたパソコンのようにまったく使いこなせない未知の難物だったようでまったく手付かずのまま遺されている。
実際発砲した記録も無い。
土佐勤王党が表舞台から引きずり下ろされ弾圧され京の町を逃げ回っていた時も使用せずに捕縛されている。
使いこなし寺田屋で難を逃れた龍馬とは大違いだ。
使いこなせなかった以蔵のピストル・・・・・
このエピソードは真実っぽいけど以蔵の哀れさだけが目立つ話だ。
哀しき以蔵・・・彼は志士ではなかった・・・・・ただ利用された哀しき殺し屋・・・
金が入ると酒に女に使い、いい気になって志士気取り・・・実にわかりやすい男である。
そう彼こそ「にわか志士」「にわか尊王攘夷」である。
天誅!天誅!と言えば何でも通り人斬りさえ通ると思っていた。
倒幕派に居ながら彼の位置はすこぶる低い・・・・いや席すら無かった。
仲間からも軽く見られ仲間と思われていない節もある。
同じ土佐出身の最下層階級の地下浪人岩崎弥太郎にも差を付けられた。
虫けらのように殺され野の骸に晒された以蔵・・・三菱財閥を築き上げた弥太郎・・・・
龍馬・弥太郎・以蔵の違いは何だろう?
同じ時代を駆け抜け、藩では同じ下層階級の男達の明暗を分けたものは何だろう?
それはやはり志(こころざし)であろう・・・
人は希望がなければ生きていけないけど志は時に厄介な邪魔者にもなる。
だからあまり志を持つのは考え物でもあり畏れもする。
単純な勝ち抜き戦トーナメント指向の以蔵に対して龍馬・弥太郎はペナントレース指向であった。
そこで負けてもあそこで勝てば良いと考えた。
実際龍馬・弥太郎は失敗も数多く苦渋を舐めている。
これは永ちゃんも同じ事を「成りあがり」で言っている。
大きな時流、大きなうねり、潮の流れには逆らわず身を任せさざ波を気にしない生き方・・・
これは中々出来そうで出来ない・・・・
いつもさざ波に翻弄され大きな流れに乗り遅れる。
哀しき人斬り以蔵・・・彼は時流に取り残されさざ波に潰され野に果てた・・・・
そんな以蔵を誰も笑えない・・・・・
永遠のチンピラ岡田以蔵・・・そして「にわか志士」「にわか尊王攘夷」・・・・・
何故か彼に感情移入してしまう俺だ・・・・・
そう言えば学生時代の友人で家業のにかわ職人を継いだヤツがいたっけ・・・・・
にわかにかわ職人って実に紛らわしいなぁ~
ちょっと前有吉が「プロレスファンにはにわかファンが無かったので衰退した」と嘆いていた事から始まったようだ。
にわか・・・
岡田 以蔵(おかだ いぞう、天保9年1月20日(1838年2月14日) - 慶応元年閏5月11日(1865年7月3日))は、江戸時代末期の土佐藩郷士、志士。
司馬遼太郎の小説名から「人斬り以蔵」の名でも知られる。
聞けば高知には「岡田以蔵」って銘酒があると言う。
最近まで墓も無かったそうだが急に人気が出てあの世で以蔵は驚いているかも知れない。
ドラマ配役のキャスティングで以蔵はイケメンが採用されるようになった。
人気キャラである。
以蔵人気を決定付けたのは大河の以蔵役のショーケンだろう・・・哀れな犬みたいな以蔵を演じたけど当時のショーケンが演じればどんな役柄も格好良く見えてしまった。
でも実態の以蔵は荒んだ男であったと言う。
土佐藩の下層階級の更に下の階級の男であった。
禄も無いので普段は農作業し戦になれば足軽に駆り出される・・・・・
ドラマ漫画映画では幼い頃に半平太、龍馬と交流があり友情があったがの如く描かれているけど実際に彼らに交流が出来たのは随分後の頃である。
確固たる思想も無い以蔵は佐幕派の人間を斬り、龍馬に言われれば幕僚勝海舟の警護に就き刺客の本来味方であるはずの尊王攘夷派も斬っている。
結局は半平太の刺客として捨て駒のように使われ、時勢が佐幕派に寄ると藩に捕まり拷問の末に斬り捨てられた。
最近以蔵の所有物であったとされるフランス製のピストルが展示されている。
龍馬の推薦で護衛していた勝海舟から渡されたピストルらしいがまったく使用した痕跡はない。
縛士の寺田屋襲撃の際拳銃で難を逃れた龍馬と違い、以蔵には新しいモノを取り入れる能力が無かった。
龍馬に唆されて本来敵側の奸物勝海舟のボディガード用心棒にされた岡田以蔵が勝から渡されたフランス製の拳銃だ。
単純な剣客モドキ刺客の以蔵にとって舶来のピストルはいきなり与えられたパソコンのようにまったく使いこなせない未知の難物だったようでまったく手付かずのまま遺されている。
実際発砲した記録も無い。
土佐勤王党が表舞台から引きずり下ろされ弾圧され京の町を逃げ回っていた時も使用せずに捕縛されている。
使いこなし寺田屋で難を逃れた龍馬とは大違いだ。
使いこなせなかった以蔵のピストル・・・・・
このエピソードは真実っぽいけど以蔵の哀れさだけが目立つ話だ。
哀しき以蔵・・・彼は志士ではなかった・・・・・ただ利用された哀しき殺し屋・・・
金が入ると酒に女に使い、いい気になって志士気取り・・・実にわかりやすい男である。
そう彼こそ「にわか志士」「にわか尊王攘夷」である。
天誅!天誅!と言えば何でも通り人斬りさえ通ると思っていた。
倒幕派に居ながら彼の位置はすこぶる低い・・・・いや席すら無かった。
仲間からも軽く見られ仲間と思われていない節もある。
同じ土佐出身の最下層階級の地下浪人岩崎弥太郎にも差を付けられた。
虫けらのように殺され野の骸に晒された以蔵・・・三菱財閥を築き上げた弥太郎・・・・
龍馬・弥太郎・以蔵の違いは何だろう?
同じ時代を駆け抜け、藩では同じ下層階級の男達の明暗を分けたものは何だろう?
それはやはり志(こころざし)であろう・・・
人は希望がなければ生きていけないけど志は時に厄介な邪魔者にもなる。
だからあまり志を持つのは考え物でもあり畏れもする。
単純な勝ち抜き戦トーナメント指向の以蔵に対して龍馬・弥太郎はペナントレース指向であった。
そこで負けてもあそこで勝てば良いと考えた。
実際龍馬・弥太郎は失敗も数多く苦渋を舐めている。
これは永ちゃんも同じ事を「成りあがり」で言っている。
大きな時流、大きなうねり、潮の流れには逆らわず身を任せさざ波を気にしない生き方・・・
これは中々出来そうで出来ない・・・・
いつもさざ波に翻弄され大きな流れに乗り遅れる。
哀しき人斬り以蔵・・・彼は時流に取り残されさざ波に潰され野に果てた・・・・
そんな以蔵を誰も笑えない・・・・・
永遠のチンピラ岡田以蔵・・・そして「にわか志士」「にわか尊王攘夷」・・・・・
何故か彼に感情移入してしまう俺だ・・・・・
そう言えば学生時代の友人で家業のにかわ職人を継いだヤツがいたっけ・・・・・
にわかにかわ職人って実に紛らわしいなぁ~
by glass-jaw-hopper
| 2014-06-16 00:53
| その時歴史は動いたような気が
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