遠くにありにけり
はつこひはとおくにありけり・・・・・
中学時代の地元の友人からクラス会モドキの小規模な飲み会の誘いがメールで来た。
お茶目なヤツで遠い地にいる俺が行けない事わかっていて30年越しのギャグとして誘って来る。
俺も近所まで行ったが間に合いそうにないから引き返したってのが返しギャグとして成立していた。
また今回地元での飲み会の誘いメールが来た。
何気にいつもよりやや多いメンツ見ていてある名前で止まった。
名前と顔が一致せず最初理解出来なかったがその名前は1年から3年まで同じクラスだった女子だった。
俺にとっては特別な名前で驚いた。
優等生でスポーツ万能の女子だった。
お互い存在が近過ぎて男子女子としての意識は薄かったが仲が良かった。
そして彼女はよくモテた。
スッキリ美形で優等生で学級委員でスポーツ万能・・・モテないわけないよね。
そして優等生ゆえ随分ランクの上の公立高校にスンナリ受かり進学して行った。
俺が程度の低い県立高校でグレたのと同じくあれだけ優等生だった彼女も高校で急にグレたらしい・・・
まぁお互い高校デビューって事だ。
3年もクラス一緒の上、一緒にグレるたぁ随分付き合いのいい子である。
でも俺にとって彼女はやはり特別だ。
飲み会にヒョロっと顔だし名前を見い出すレベルではないのだ。
しばらく消息を絶って謎めいていた彼女が出てくるのが奇跡である。
俺の良き70年代のイメージの一端を担っている子である。
光り輝いていたあの当時の時代・・・何もかもが大人の入り口に立ちスタートする時の輝きの時代の象徴である。
その後の高校生活ですぐに現実に阻まれどん底に落ちる前の一瞬の輝きの時代・・・・
今は結婚して子供もいるそうな・・・・・会いたいような会わない方がいいような・・・
まぁいずれにしろ遠過ぎて参加出来る飲み会ではないけどね・・・
最近随分ノスタルジィに浸って見なくていい物を見て裏切られる。
自分で勝手にハマショーの歌の如く故郷の街を捨てて東京に出てしがみついているのに、何故か最近地元故郷の昔の仲間が俺を差し置いて盛り上がっているような妙な寂しさと疎外感を感じる。
そして地元に戻る度懐かしい場所などいらん所に行ってみては後悔するのだ。
時間も時代もどんどん流れて行く・・・
俺にとって一番切ない映画・・・・・・・
この映画は「青春映画」のジャンルに入れられているけど実のところは「人生映画」だ。
過ぎ去っていく若き日々・・・気付けば自分はもう大人になっている・・・・友人らも皆自分の生活を持ち、去っていく・・・お祭り騒ぎはいつの間にか終わっていた・・・・バカ騒ぎはもう過去の話だ・・・・祭は終わった。
いつまでも波に乗ってはいられない・・・いつかはボードを降りる時期がやってくるのだ。
ギラギラと輝いていた夏の時期は1シーズンだけだ・・・シーズンオフは長い・・・
俺が一番切なくなるのはやはりラストシーン・・・
マットが仕事用らしきトラックにボードを積んで出掛ける・・・
妻のどこへ行くの?とって問いに「波が高いそうだ。」と答えるマット・・・妻は「気を付けてね」と微笑んで送り出す・・・
もうおっさんのマット・・・久しぶりのサーフィンだ・・・・
そして浜辺にはかつての仲間がいた・・・
3人で大波「ビッグウエンズデー」に乗り出す・・・
そしてサーフシーンが続く・・・
最後マットはサーフボードを見も知らぬ少年に惜しげもなくあげてしまう「これで大波に乗れ」と・・・・
もう彼は波に乗る事をやめたのだろう・・・
俺が切ないのはその後のシーンだ・・・・
「じゃあ」とかつての親友3人は浜から簡単な挨拶だけでそれぞれ別方向に去っていく・・・
きっと帰る道もバラバラで帰る場所もバラバラなのだろう・・・
お互いの接触も無くて一体お互い何をやっているかも知らない・・・・・
ただ「じゃあ」で立ち去る3人・・・・
もう完全に皆大人になり若き日は過ぎたのだ。
この映画が生きているのはやはり「サーフィン」って事だろう・・・
その他スポーツではこうはいかない・・・ダイビングも水上スキーも・・・・
ボード一枚で成り立つサーフィンはやはり若さの象徴だ・・・
それに波がなければ成り立たないスポーツ・・・アプローチもエントリーも波次第のあやうい存在なのだ・・・・
羽振りの良かった頃のベアの店で少年らが興じていた出始めの頃のスケボー・・・
まるで展示してある大きなサーフボードが恐竜ならその足元でチョロチョロ動き回っている小さな哺乳類のネズミのようだった・・・・・
フラリと店を訪れたマットが見た滅び行く恐竜と生き残る哺乳類・・・・・
やはりこれはただの青春映画ではない・・・
好きな映画だが見れば見る程、残酷で切ない映画である。
いい歳してバイク乗りだ・・・
それもハーレーBMWとかの外車ではない。
20年前の国産中型バイクである。
アッパークラスのおじさんが高価な外国製バイクや最新型の国産リッターバイク乗るのと俺の乗り方はどこか違う・・・・・
そう俺は何やかんや言って今も青春の残骸を引きずっているのだ。
中学時代の地元の友人からクラス会モドキの小規模な飲み会の誘いがメールで来た。
お茶目なヤツで遠い地にいる俺が行けない事わかっていて30年越しのギャグとして誘って来る。
俺も近所まで行ったが間に合いそうにないから引き返したってのが返しギャグとして成立していた。
また今回地元での飲み会の誘いメールが来た。
何気にいつもよりやや多いメンツ見ていてある名前で止まった。
名前と顔が一致せず最初理解出来なかったがその名前は1年から3年まで同じクラスだった女子だった。
俺にとっては特別な名前で驚いた。
優等生でスポーツ万能の女子だった。
お互い存在が近過ぎて男子女子としての意識は薄かったが仲が良かった。
そして彼女はよくモテた。
スッキリ美形で優等生で学級委員でスポーツ万能・・・モテないわけないよね。
そして優等生ゆえ随分ランクの上の公立高校にスンナリ受かり進学して行った。
俺が程度の低い県立高校でグレたのと同じくあれだけ優等生だった彼女も高校で急にグレたらしい・・・
まぁお互い高校デビューって事だ。
3年もクラス一緒の上、一緒にグレるたぁ随分付き合いのいい子である。
でも俺にとって彼女はやはり特別だ。
飲み会にヒョロっと顔だし名前を見い出すレベルではないのだ。
しばらく消息を絶って謎めいていた彼女が出てくるのが奇跡である。
俺の良き70年代のイメージの一端を担っている子である。
光り輝いていたあの当時の時代・・・何もかもが大人の入り口に立ちスタートする時の輝きの時代の象徴である。
その後の高校生活ですぐに現実に阻まれどん底に落ちる前の一瞬の輝きの時代・・・・
今は結婚して子供もいるそうな・・・・・会いたいような会わない方がいいような・・・
まぁいずれにしろ遠過ぎて参加出来る飲み会ではないけどね・・・
最近随分ノスタルジィに浸って見なくていい物を見て裏切られる。
自分で勝手にハマショーの歌の如く故郷の街を捨てて東京に出てしがみついているのに、何故か最近地元故郷の昔の仲間が俺を差し置いて盛り上がっているような妙な寂しさと疎外感を感じる。
そして地元に戻る度懐かしい場所などいらん所に行ってみては後悔するのだ。
時間も時代もどんどん流れて行く・・・
俺にとって一番切ない映画・・・・・・・
この映画は「青春映画」のジャンルに入れられているけど実のところは「人生映画」だ。
過ぎ去っていく若き日々・・・気付けば自分はもう大人になっている・・・・友人らも皆自分の生活を持ち、去っていく・・・お祭り騒ぎはいつの間にか終わっていた・・・・バカ騒ぎはもう過去の話だ・・・・祭は終わった。
いつまでも波に乗ってはいられない・・・いつかはボードを降りる時期がやってくるのだ。
ギラギラと輝いていた夏の時期は1シーズンだけだ・・・シーズンオフは長い・・・
俺が一番切なくなるのはやはりラストシーン・・・
マットが仕事用らしきトラックにボードを積んで出掛ける・・・
妻のどこへ行くの?とって問いに「波が高いそうだ。」と答えるマット・・・妻は「気を付けてね」と微笑んで送り出す・・・
もうおっさんのマット・・・久しぶりのサーフィンだ・・・・
そして浜辺にはかつての仲間がいた・・・
3人で大波「ビッグウエンズデー」に乗り出す・・・
そしてサーフシーンが続く・・・
最後マットはサーフボードを見も知らぬ少年に惜しげもなくあげてしまう「これで大波に乗れ」と・・・・
もう彼は波に乗る事をやめたのだろう・・・
俺が切ないのはその後のシーンだ・・・・
「じゃあ」とかつての親友3人は浜から簡単な挨拶だけでそれぞれ別方向に去っていく・・・
きっと帰る道もバラバラで帰る場所もバラバラなのだろう・・・
お互いの接触も無くて一体お互い何をやっているかも知らない・・・・・
ただ「じゃあ」で立ち去る3人・・・・
もう完全に皆大人になり若き日は過ぎたのだ。
この映画が生きているのはやはり「サーフィン」って事だろう・・・
その他スポーツではこうはいかない・・・ダイビングも水上スキーも・・・・
ボード一枚で成り立つサーフィンはやはり若さの象徴だ・・・
それに波がなければ成り立たないスポーツ・・・アプローチもエントリーも波次第のあやうい存在なのだ・・・・
羽振りの良かった頃のベアの店で少年らが興じていた出始めの頃のスケボー・・・
まるで展示してある大きなサーフボードが恐竜ならその足元でチョロチョロ動き回っている小さな哺乳類のネズミのようだった・・・・・
フラリと店を訪れたマットが見た滅び行く恐竜と生き残る哺乳類・・・・・
やはりこれはただの青春映画ではない・・・
好きな映画だが見れば見る程、残酷で切ない映画である。
いい歳してバイク乗りだ・・・
それもハーレーBMWとかの外車ではない。
20年前の国産中型バイクである。
アッパークラスのおじさんが高価な外国製バイクや最新型の国産リッターバイク乗るのと俺の乗り方はどこか違う・・・・・
そう俺は何やかんや言って今も青春の残骸を引きずっているのだ。
by glass-jaw-hopper
| 2010-08-02 23:02
| 楽
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