アチャ~!ブルース・リーはいきなり俺たちの前に現れた・・・・・・・・
それまでの寡黙なアクションモノヒーローと違い、彼は奇声をあげながら跳躍した・・・・・・・
カルチャー・ショックだった・・・・・・・・・・・・
鍛え抜かれた身体・・・・・細く見えるが全身バネのような身体・・・・・・・・・
文句無くかっこいい・・・・・・・・・・・
しかし、ここ日本では不思議なデビューだった・・・・・・
上映され一世風靡した時にはもう彼はこの世にいなかったのだ・・・・・・・・
死後ブームになったスターだった・・・・・・・・・・
あまりにストイックに鍛え抜かれた身体を保つスターは死の香りがする・・・・・・
松田優作しかり・・・・・・・・・・
人間の限界を超えてしまったみたいだった・・・・・・・・・
しかし単純明快に男の中で「強い」は「かっこいい」なのだ・・・・・・・・
男は皆闘神に憧れる・・・・・・・・
誰もがブルース・リーに憧れたっけな・・・・・・・・・

男子が必ず買う無駄なモノ・・・それは鉄アレイとヌンチャクである。
どちらも単純明快に「強くなりたい」って男子の進むべく道の副産物である。
どちらもその野望の大きさに対し安価で手に入れやすいのだ。
松田優作演じる「遊技シリーズ」の殺し屋鳴海昌平は何故かボーリングのボールを手にはめて腕立て伏せをやっていた。
俺も買える物ならばボーリングボールを買ってやってみたかったのだが叶わなかったので安いエキスパンダーで鍛えていた。
ヌンチャクも3千円ぐらいの得体の知れない堅い木のヤツだ。
ブンブン振り回してはコブを作っていたっけ・・・
ブルースリーみたいに二丁ヌンチャクなんてとても無理だった。
チョウ・ユンファも二丁拳銃使いが上手いし香港人は二丁扱う能力が日本人に比べ発達しているのだろうか?
結局ヌンチャクは千円で友達に売られた。
「喧嘩に強い男になりたい。」これは健全な男子の切願であろう・・・
男社会では一目置かれないと何の発言力も無いのだ。
短絡的に
アイツは強いってのは実にわかりやすい原始的な男の高評価に繋がるのだ。
あの坂本龍馬だってその北辰一刀流の免許皆伝塾頭であるからにして仲間内で意見が通った節がある。(最近の研究では龍馬が取った免許皆伝は薙刀説もある。)
優作にしてもブルースリーにしても猪木にしてもロッキー・バルボアにしてもその根底にある憧れは
「強い」である。
男はタフでなければ生きられない、優しくなければ生きる資格はない・・・byレイモンド・チャンドラー
だから隙あらば鉄アレイなんか買っちゃって鍛えたりしたのだ。
息子二人には何故かそう兆候があまり見られない・・・普段部活でやっているからだろうか?
ストイックに黙々と腹筋したり腕立てしたりして妄想では無敵の男になっていた俺・・・・・
ヌンチャクより攻撃力があろうと樫の棒を持って造成地に出掛けて棒術の稽古したり・・・・・
やっぱり時代は変わったって事だろうか・・・・・

今の子供には夢が無いと言う・・・
確かにうちの子に聞いてもイマイチ自分が将来何になりたいか明瞭では無い・・・・
俺が子供の頃なんか誰にはばかる事無く「パイロット」だの「医者」だの恥ずかしげもなく平気でのたまっていた。
ちょっと前まで「公務員」が一番人気だった現在・・・
「大工」も人気だったらしいが、基本的になりたいってより「シラケ」から発生している今の子・・・
俺の世代は中学時代だって平気で「シンガーソングライター」になりたいなんて言えて今の子からして見れば随分醒めてなくて痛い子らだった・・・
男子が集まれば自分の夢のでかさを競い合うよな空気があった。
そんな中、クラスメイトの金田君は「金持ちになりたい」って夢を言って譲らなかった。
当時はやや夢見がちな世代の俺たち「シンガーソングライター」だの「映画監督」だの「ディレクター」「デザイナー」「シナリオライター」だの言っていたのでただ単純に「金持ちになりたい」って金田君は俗物で不純なモノに思えたのだ。
金田君はイマイチ冴えない容貌で派手な活動も無く、成績もイマイチなヤツだったけどエロ話の権威で女子からは
「ドス・ケ・ベス」と敬遠されてはいたけど男子からは
「さすらいのエロ事師」と敬愛され支持されていた。
金田君に聞けばどこの自販機にどんな新しいエロ本が入ったか瞬時に答えてくれた。
それだけではない・・・どこの書店のどのコーナーに新しいエロ系雑誌が入ったか、何曜日の何時の深夜映画放送の何分辺りに濡れ場シーンがあるか・・・・・
再放送ドラマの何日のどこにアイドルのパンチラシーンがあるか・・・・
大抵半ドン土曜日の午後に再放送される「女だらけの水泳大会」のどの辺りにポロリがあるかもビデオのない時代にも関わらずちゃんと把握していて帰宅部金田君と違って部活動で見られない事を非常に悔やんだ連中もいた・・・
しかしいずれにせよ彼のエロデータバンクは男子生徒にとってとても頼りになるものだったのだ。
英語のマドンナ先生のその日の下着の色までちゃんとデータ化されていて、その情報収集能力はCIAをも軽く凌駕していたのだ。

瞬時に何月の何日は淡いピンクなんて答えられる特殊能力はレインマン並だった。

部活終わりに車座で金田君のエロ話を聞くのは部族の戦士達が酋長長老の武勇伝を聞くような心躍るモノがあった。
その場では先輩も後輩もなく部長主将キャプテンも関係なく普段は乱暴者の猛者のヤツも大人しく目をキラキラさせて語り部の金田君のエロ話を聞き入るのだった。
金田君はあらゆるバリエーションのエロを語った・・・
稲川淳二のエロ版とでも言おうか・・・やや舌っ足らずで早口で決して語り上手では無いが、そのエロに対する熱い思いと情熱が伝わって来るような語り方に聞き手は魅了されていたのだ。
どんな普通の話も金田君のような優れた語り部に掛かれば心躍り躍動するエロ話に変貌した。
聞き手はまだ知らぬ世界の心躍る冒険話を聞き入る少年のようだった・・・・・
部活帰りには誰もが帰る時間をも忘れ仲間の顔すら判別出来ないぐらい暗くなるまで聞き入っていた。
そんな金田君の夢・・・「金持ちになりたい」って夢・・・・
どうせ金持ちになってエログッズをたくさん買うんだろう〜なんて言っていたら金田君はポツリポツリと静かではあるが抑えきれない熱い心情を語り出した。
金田君はとにかくがむしゃらに稼いで金持ちになる・・・
どんな方法でも構わない・・・合法なら構わない・・・がむしゃらに頑張る・・・・・
クズ屋でもゴミ屋でも構わない・・・
泥だらけになっても構わない・・・
他人に臭い汚いと後ろ指を指されて笑われても構わない・・・
とにかく金を稼ぐ・・・
人の嫌がる仕事は全部引き受けても金を稼ぐ・・・
そしたら大きな御殿みたいな家を買って広い広いホールを造る・・・・・
そしてたくさんの女子を雇う・・・54人・・・
そこでスカートめくりしてパンツの色が同じペアを当てるゲームをする。
つまりパンツの神経衰弱だ・・・
54人はトランプの数だったのだ・・・・その夢を聞いた俺たちは空いた口がしばらく塞がらなかった・・・
・・・・・・・
な・・・
なんて壮大で大きな夢なんだ・・・・
こんなでかい夢を持ったヤツが他にいるだろうか?
かつてこんなでかい夢を語ったヤツがいただろうか?
感動に皆胸が震えていたのだった・・・・・
スカートめくり神経衰弱ゲーム・・・・・
どんな時の権力者でさえそこまでは、なし得ていないだろう・・・

その後金田君は男子皆から「さすらいのエロ事師」なんてやや軽少気味な呼ばれ方から
「ビッグX」「エロ師範代」「金田魔王」なんて称号を与えられ揺るがない地位を築いたのだった。
その後イマイチやる気の無かった俺のクラスの男子らは妙にモチベーションがあがり皆頑張るようになった。
何を頑張ればよいかはわからないけどとにかく頑張らねばならないと思った。
あちこちに彼を師と仰ぐ一派が形成されつつあった。
女子にな人気があるイケメン系や各部活のキャプテンの中にも彼を師と仰ぐ隠れ信仰者が多かった。
自然そのモチベーションは女子にも伝達された。
一クラスのモチベーションはどんどん他のクラスに伝染し飛び火して学校全体のモチベーションをもあげた。
俺の中学校は俺の代で体育系文化系共に部活動のモデル校に市から認定された。一人の少年の壮大な夢とロマンが一つのまだ方向性の定まらなかった新設校の方向を決定づけたのだった・・・・ボーイズ・ビー・インビシャス!
金田君はその後学校外の塾を通して他の中学校にも呼ばれて講釈をするような重鎮となった。
金田君は呼ばれれば何処へでも出掛け語った・・・
一人でも俺のエロ話が聞きたいって人がいれば俺は何処へでも行くと金田君は熱い思いを語っていた。
対立する不良もサバンナの憩いの水飲み場では戦わないが如く皆大人しく膝を並べ目をキラキラさせて聞いていたと聞く・・・
その様は薩摩長州土佐諸藩を行き来して時勢を説いた幕末の志士の如くであった。その頃はもう金田君は「先生」とか何故か「瑞山先生」と呼ばれていた。
ちなみに将来金田君の家で開催予定のスカートめくり神経衰弱ゲームの相手はすぐに予約の長蛇の列が出来ていた。
俺は3番だったが未だに呼ばれていない・・・・・
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-25 00:40 | 楽 | Trackback | Comments(0)
アルファロメオから新型ジュリエッタが出たらしい・・・
でも昔ほどアルファロメオジュリエッタが欲しいとは思わない。
新型ジュリエッタに魅力が無いわけではない・・・俺が変わったのだ。
華奢でセンシティブな車なんかいらん・・・埃だらけでも凹んでいて傷だらけでも、ガシッと目的地まで確実に走って確実に戻ってこれるタフな車がいい・・・・・
俺の過酷な生活リズムを1秒も狂わせる事無く走り切る車だ・・・
趣味性はバイクで補う・・・・車はバシッと実用だ。

ガソリンと水があればどこまででも走れそうな車・・・そんなのが欲しい・・・・・
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-25 00:35 | 楽 | Trackback | Comments(0)
朝の通勤路・・・
スクーターがブンブン
歩道を走っていた。
歩行者がいても蹴散らしてお構いなしの暴挙だ。
そこへ偶然徒歩の警官がどこからともなく現れた・・・・・
あ〜あ・・・こりゃ違反切られるぞ〜ところが、このスクーターの兄ちゃんは道に迷っていて道を探してあちこち走っているって相談モード・・・・・

警官も道教えモード・・・そのまま解放・・・・
えっ!?見逃すの?ちゃんと取り締まれよっ!歩行者がいる歩道をブンブン走っていたのはお咎め無しなの!?見逃すの?
これはいかんだろ〜と証拠写真撮ったら睨まれた・・・
睨む相手が違うよお巡りさん!今日も颯爽とハイブリッド電動カーに乗ってテニススクールへ向かうSさんである。

この手のクルマを公道で乗っていいのかどうかは知らないけどSさん的にはセーフなんだろうが世間的にはアウトなんだろう・・・・・
ナンバー付いてないもん・・・
でも彼女もお咎め無しで捕まっているのを見たこと無い・・・・・俺なんかちょっとセンターライン越しただけで捕まるのに・・・何だろうこの差は???
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-24 23:29 | 楽 | Trackback | Comments(0)
俺の周りの離婚率が高い。
非常に高い。
それも俺の同世代である四十代中半後半世代が飛び抜けて高いのだ。
息子の部活の部員らはうちの子を除いて皆両親が離婚している。
俺の世代だけ何故???その原因元凶はこの女にあった。そう、俺の世代の女子は皆彼女が巻き起こした
「ぶりっ子」旋風の洗礼を受けていたのだ。
その旋風は社会現象にもなったぐらい強力で猫も杓子もしゃべり方から動作髪型まで女子らに浸透させぶりっ子改造を施したのだ。

だから俺の世代の男はその「ぶりっ子」フェルターでコーティングされていた彼女を見て結婚していた。
大抵の俺世代男は可愛くて従順な彼女を娶ったのだ。
ところが子供が一人出来て二人目辺りからこの奥様らの「ぶりっ子」フェルターのコーティングが剥がれ出していく・・・・・
そう、ウイルスバスターの有効期限が切れるように「ぶりっ子」フェルターコーティングにも賞味期限と有効期限があったのだ・・・・・魔法が解けたお姫様・・・・・「ぶりっ子」フェルターコーティングが剥がれたかつての聖子女子らは本来のふてぶてしい「なによアンタァ〜」的女子に戻ったのだ。
その変貌に驚いて対処不能になった旦那らは慌てふためく・・・そして動揺したまま離婚を切り出され応じてしまうのだ。
この聖子シンドローム現象・・・これはいずれ学会に発表せねばならないと思う。
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-24 23:10 | 楽 | Trackback | Comments(0)
保育園で一緒だった近所のミクちゃんはお爺さんが大好きだったそうだ。
近所に住むそのジィジの家へママと行くと真っ先にジィジ〜ジィジ〜とお爺さんを捜してまとわりつく。
若きママや兄弟らにとっては昔は警察関係だった厳しい父親で今でもいつも怖い顔しているお爺さんだが、このミクちゃんには甘い祖父になり表情も崩れるらしい。
その何故か馬が合う二人の仲良し振りはお婆さんの方が呆れて苦笑いする程だ。




ミクちゃんはママから貰ったお小遣いでジィジの好きな和菓子を買ったりするらしい。
それを持ってジィジの家に行く・・・・これだけ孫に愛されるお爺さんは祖父冥利に尽きるだろう。
保育園でのお絵かきの時もいつも大好きなジィジの絵ばかり描く。
園児らの描いた絵が教室に貼られていると他の子はママやパパなのにいつもミクちゃんはジィジの絵だった。
しかもその絵はいつも穏やかに微笑んで目をつぶっている絵で、余白周りが寂しいからかサービスなのか花が描かれている場合が多い・・・・・ミクちゃんは花も好きなのだ。
白っぽい服で穏やかに目をつぶり花の中にいるジィジ・・・・・
誰も言えないけどそれは明らかに・・・
葬式の棺桶の中で皆に花をたむけられた納棺されたお爺さんっぽいのだ・・・・・
それでもやはりこれだけ孫に愛されるお爺さんは祖父冥利に尽きるだろう。
あれは単身赴任中の敬老の日の夕方だった・・・・・
社宅の近所の家から
「じじぃ~!じじぃ~!ご飯だよ!」と言うおばさんの声が流れて来た・・・・・・
何てこった・・・・・もっとお年寄りを大切にしろよぉ~それに今日は敬老の日だよ・・・・・
家の中で虐げられているのかも知れない・・・・・
可愛そうなお爺さんだ・・・・・・
ちょっとボケていて部屋に篭っていて、ご飯の時だけこんな呼ばれ方されているのかも
知れない・・・・・
鬼嫁にいびられているんだよきっと・・・まったく渡る世間は鬼ばかりだよ・・・・・・
旦那しっかりしろよぉ~!自分の父親だろぉ~!数日後・・・・・
うちの社宅の庭に迷い込んできた黒猫の首輪には
「JIJI」とタグが付いていた・・・・・
※魔女の宅急便の黒猫ジジ
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-24 00:12 | 楽 | Trackback | Comments(2)
学生時代の友人川井宗一君はついていないヤツだ。
夏休み中バイトした「投資ジャーナル」はバイト代貰う前に詐欺で告発され潰れるし、学食の定食ランチは決まって彼の前で品切れになった。
行列の出来る人気ラーメン屋でも同様の品切れはしょっちゅうある。
休講になったはずの講義が川井君帰宅後に復活して欠席になるなんて日常茶飯事で、そのため1年時取れて当たり前の単位が足りなくて留年の危機に陥ったりした。
試験前講義ノートのコピーを取ろうと校内の売店で唯一あったコピー機でコピーをとったら紙詰まりを起こしてノート一冊分のヤレ紙を生産し金だけ取られた。
旅先でもローカルスキー場でリフトから落ちたり自分の車で各エリアコースを回るサファリパークでは猛獣エリアのライオンにボンネットに飛び乗られボディを凹まされたり、オラウータンに一人だけウンコ投げ付けられたり、立ち寄った牧場では何故か牛に追われ滅多に無い事だと牧場の人らに首をかしげられたりして川井君の災難は続いた。
ヤクルトファンの川井君と神宮球場なんぞに観戦しに行くと100%スワローズの負け試合になった。
スワローズ愛の川井君はそれならばと相手チームを応援するって自己犠牲愛を発揮してたが彼が行く試合は見事にスワローズはコテンパンに負けた。
阪神ファンの放った風船がペトッと川井君の弁当に落ちた。
その夜のプロ野球ニュースでは「どうしちゃったんでしょうね今日のスワローズは、ミスが続きやる事なす事裏目に出て疫病神に魅入られたようですね〜」なんて言われていた。
その疫病神は俺の横でテレビを見ていた。

プロレスファンでもある川井君は長州の大ファンで偶然地方巡業中の時デパートで会った時は大ファンにも関わらず「おっかねぇ〜」とサインも貰わず逃げてしまったらしい。
純朴でもあるのだ。
借金してまで北海道まで見に行った長州のカードはいきなりテロリスト藤原喜明の襲撃で無効試合になり見るも無惨な結果に終わった。
その後行く試合行く試合謎の海賊男の襲撃などの陳腐な新日の演出に潰されていった。
さすがに愛想を尽かせて全日を見に行くようになった。
俺も一緒に見に行った狭い会場の後楽園ホールの試合では入場して突進してくるスタンハンセンの振り回すロープが隣の川井君の新調したばかりの眼鏡に当たって遙か遠くに吹っ飛んでいってしまった。
正月の猪木最後のドームでは前々列の観客の応援パネルが視界を遮りベイダーに掛けた猪木渾身のフィニッシュが見られなかった。
誘われて行った横の俺の位置からは見えた。
両国国技館で高い金出して枡席から見た橋本真也の試合は前の枡席に陣取ったプロレスファンであろう若手力士らで全く見えなかった。
悲劇のプロレスファン川井宗一君・・・・・
客席に乱入したタイガージェットシンに突き飛ばされて吹っ飛んだり、ブルーザーブロディの振り回すチェーンが絡まった椅子が飛んできて当たったり、観客がアンドレ・ザ・ジャイアントに投げ付けた生卵が直撃したり、やはり客席で暴れているブッチャーに触ろうと近寄ったら凶器の瓶が飛んできておでこにコブを作ったりと彼の歴史はプロレスの負の歴史と重なるのだ。

ちなみに観客席で相手選手を押さえつけ寝ころんで暴れるブッチャーの脇で地面を這いながらコンタクトレンズ探す川井君の姿が中継映像で確認出来る。
彼はレスラーより生傷が絶えなかった。
ドームも後楽園ホールも両国国技館も一緒に行ったが、帰る時いつも傷を負っていたり持ち物が破損紛失していたり生卵直撃で服がグチャグチャになっていたりと無事な時は稀だった。
彼が無事で無傷な時は試合がダレている時だったり乱入襲撃劇で無効試合の時だったり・・・・・
小さい会場の後楽園ホールで川井君が放った
「健吾〜!・・・・・・・やられちゃえっ!」ってちょっとウケ狙い野次は試合中の木村健吾の耳に届いてしまってタッチする前のロープ外の温厚と言われる木村健吾は完全に川井君向きになりガンを飛ばし川井君は生きた心地しなくて試合途中で会場を後にした。
旗揚げの「W★ING」後楽園ホールも一緒に行ったがすぐに崩壊して潰れた・・・・・
川井君のひたむきなプロレス愛は常に届かず終いなのだ。
彼の受難は続いているが、まるで殉教者のように彼は今でもプロレスを追い掛けているのだ。
▲ by glass-jaw-hopper | 2012-05-22 23:49 | 楽 | Trackback | Comments(0)