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その男Glass-Jaw-Hopperグラス・ジョー・ホッパー

遥かなる荒野の空から・・・・・・

何故か俺はどこへ住んでも荒野がそばにあった・・・・・・

もちろん日本では山を切り崩した広大な造成地のそば・・・・・・

海外に住んでいた時も荒野のそば・・・・・洒落にならない程の広大な荒れた地・・・・・
砂埃が舞い、風の強い日はピュゥ~~ピュゥ~~と鳴いた・・・・・

せめて海外の時ぐらいは憧れの海辺・・・シーサイドに住んで「ハーイ、ジョディ!」「ハーイ、ジョー!」「ワッツハップン?」「イヤァ~!」なんて水着のギャルと言葉を交わしたかったのだが、どこがどうなってかいつも山の方だ・・・・・・・・


そして今も山の中・・・・・・そばには広大な荒野が広がっている・・・・・・


「荒野」・・・・・映画なんかでは魅力的なニュアンスを味付けされるが、住人にとっては見ていても見えない・・・間違っても足なんか踏み入れる気も起こらない土地・・・・・

綺麗な荒野なんて無い・・・・・石がゴロゴロし、所々には不法投棄されたゴミ・・・・・
小さい物は乾いた泥にまみれた洗剤の容器、大きい物は恐竜の骨だけになった死骸のような車が捨てられていた・・・・・

そこに潤いは一切無い・・・・・・

「無」の世界に過ぎない・・・・・・
遥かなる荒野の空から・・・・・・_c0083518_23461281.jpg

時々犬が喜ぶからって散歩させている人がいるだけだ・・・・・・

俺はラジオが好きだった・・・・・
子供の頃から小遣いで短波の入るラジオを買って聴いていた。
遥かなる荒野の空から・・・・・・_c0083518_2338346.jpg

ラジオが好きって言うより、そのダイアルを微妙に回しチューニングしその音波を探るのが好きだった・・・・・

音波を探し出すってソナーマンみたいな気分になる・・・ちょっと怪しい気分・・・・・・

いろんな国のいろんな放送を探る・・・・・

その暗くどんよりした広大な荒野の空から音声を拾い出すのは不思議な気持ちだった・・・・・


俺の安い低性能のラジオはほとんど短波放送って言っても株式放送ぐらいしかまともに拾わなかったけどね・・・・・・

いつかその広い荒野の上空に流れる無限の電波の中から、また新しい電波に出会える事を期待して俺はまたチューニングに精を出していたのだった。



by glass-jaw-hopper | 2007-04-02 23:56 |

ガラスの顎のリスクでジャンプし続けるバッタ
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