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その男Glass-Jaw-Hopperグラス・ジョー・ホッパー

箱男

短期間だが二十代前半の頃、下北沢の女子専門の寮に一時期住んでいた。

訳があり芝居関係者の女の先輩の家にご厄介になっていたのだ。

ちょっとヘマやって自分のアパートには帰れず逃げ隠れていたってのが正しい表現かも・・・


ご厄介になったはいいけどこれがもう大変・・・共同トイレに共同洗面所の寮なのだ。
学校の正式な寮では無くて民間の寮なので住んでいる人は学生、金の無いOL、芝居関係者、音楽関係者と千差万別ではあったが皆女子なのだ・・・・・

だからトイレに行くのも大冒険である。
誰も居ないのを見計らってササッと行く・・・

俺はこの寮には居てはいけない人間である。


もし居るのがバレたらキャッ〜!と騒がれた後に警察に通報されても仕方ない身分・・・


まるでオペラ座の怪人である。


部屋主の先輩は芝居もやっていたがバイトにも出掛けるので俺はその間息を殺してお留守番・・・
寂しいので本ばかり読んで過ごしていた。

腹も減るので先輩が飯買って帰ってくるのを首を長くして待っていたっけ・・・・・




自分では幕士捕り方から身を隠し京に潜伏中の尊王攘夷派の志士気分であったけど・・・

あれ?この状況の俺ってホステスがこっそりペット厳禁のマンションで飼われている犬じゃん・・・・・


帰って来たら尻尾千切れんばかりにキャンキャン鳴きながら振っているスピッツじゃん・・・・・

実際先輩は芝居活動を続けるためにお水系のバイトも兼ねていてしょっちゅう出掛けて留守だったので本当に俺は隠れて飼われている愛玩犬状態だった。

そう思ったら急に醒めてしまったっけ・・・・・


そんなお水系の女に匿われてヒモ状態の潜伏時代に学んだ事は一つ・・・・・・・


箱男_c0083518_14102354.jpg


寝ている女のストッキングを脱がすのは簡単だが、寝ている女にストッキングを履かせるのは難しい・・・・・


これだけだ・・・・・



by glass-jaw-hopper | 2012-03-28 23:17 | 官能アハ〜ン

ガラスの顎のリスクでジャンプし続けるバッタ
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