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その男Glass-Jaw-Hopperグラス・ジョー・ホッパー

300キロのエクスタシー

単身赴任地から東京の家に帰ったのは年に4度・・・
盆暮れに2回にあとは春秋の子供の行事の為の4度だけだった・・・・
少ない・・・盆暮れだけの寅さんよりかはマシだろうが1回1回の期間は短いのだ・・・
おいちゃんとケンカして「それを言っちゃおしまいよ!」と啖呵を切って出て行くまで滞在する寅さんとは違うのだ。

帰りたいのは山々だったが交通費が乏しかったのだ。
だから東京に帰った月の俺の生活は極貧を極めた。
飯はご飯に納豆もしくはシーチキンだけだったりモンプチ猫より貧相な単色の飯だった。
俺にとって東京へ帰る帰省は贅沢な旅だったのだ。
江戸庶民東海道五十三次お伊勢周りに近い・・・
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しかし赴任期間3年間で何回新幹線に乗ったろうか?
すっかり新幹線にはまってしまった・・・
わずか3年のうち新幹線も進化してそれこそ300系から500系そして700系まで乗った・・・・
時速300キロの非日常の世界は非常に快適だった・・・・
コーヒーを飲みながらいつまでも暮れなずむ町や山の中にポツンと建っている家、河川敷を犬と散歩している人などを飽きもせず窓の外を眺めていた・・・・
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普段の足は旧い単気筒バイクなので100キロ越すと風圧と振動でしがみついているしかなかったのだ・・・
そんな環境だったので300キロの快適さはきっと他人よりありがたくて感動的だったのだ。

その長くて辛い単身赴任も終わった・・・もう1年新幹線に乗っていない・・・・
あの300キロの世界が懐かしくもある・・・
300キロのエクスタシー、身体がおぼえているのだ・・・・・

「いやいやと申しても身体は正直じゃのうぅ〜グフフフ」とスケベ悪代官状態・・



あの電車旅の生活はもう体験出来ないんだろうなぁ〜
300キロのエクスタシー_c0083518_19351346.jpg




by glass-jaw-hopper | 2009-05-10 23:19 |

ガラスの顎のリスクでジャンプし続けるバッタ
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